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学習と睡眠について

恐らく、誰もが実践したことがある学習方法に一夜漬けがあります。一夜漬けでは、翌日に控える試験などのために、睡眠時間を大幅に削って、時には一睡もしないで勉強をし続けます。

一夜漬けとまでいかなくても、睡眠時間を削って夜遅くまで勉強することは、学生でも社会人でもよくあることです。

しかし、睡眠時間を削って頑張って勉強している人は、実は効率的に勉強できていないかもしれません。なぜかというと、勉強したことを記憶するためには、睡眠こそが重要だからです。

人は起きているあいだに体験した出来事の記憶を、睡眠によって整理し定着させます。特に、ノンレム睡眠(夢を見ないときの深い眠り)が、勉強した時の記憶を定着させるのに重要な役割を担っていると考えられています。

海外で行われた睡眠と記憶の実験では、睡眠を取らなかったグループよりも睡眠を取ったグループの方が、より深く記憶が定着していたという実験結果も出ています。

時間がない人が睡眠時間を削って勉強することはいい事ですが、あまり根をつめずに適度に睡眠をとったほうが、勉強の効率は高くなりそうです。

睡眠学習のススメ

睡眠学習は何となく信ぴょう性が薄そうに思えますが、近年の結果では決して迷信ではなく、本当に効果のある学習法であることがわかりました。ただし、眠っている間に学習用の音源を聞いていれば、何も苦労せずにいつの間にか覚えている……といった都合のよいものではありません。

人間の記憶には短期記憶と長期記憶があり、長期記憶に保存されていない記憶のほとんどは忘れ去られます。なんとたった20分で約40%が、丸一日たつとなんと75%も忘れてしまいます。そのため、復習を繰り返して忘れられないように重要な学習内容を長期記憶に移行させる必要があるのです。

人間は眠りの浅いノンレム睡眠と、深い眠りのレム睡眠を繰り返していますが、ノンレム睡眠の間に脳内で記憶情報の整理が行われます。この眠りの浅い記憶情報の整理期間に、復習内容を暗記するための音声を聞きながら眠ることで、睡眠学習の効果があがるのです。

睡眠学習の効果を上げるコツは、寝る前にしっかりと復習しておくこと。そして睡眠学習する内容を復習内容と一致させることです。睡眠学習は復習内容を忘れづらくするための補助と考えましょう。また、毎日行うと睡眠を阻害されてかえって覚えられなくなる可能性がありますので、ほどほどに行うことが重要です。